「死にたい人放っておけない」相談者の悩みに寄り添い続ける女性住職 #今つらいあなたへ（Yahoo!ニュース オリジナル 特集）
「死にたいという人を放ってはおけない」。和歌山県橋本市にある教善寺住職の中田三恵さんは、かつて身近な人を自死で失いました。その経験から、相談サイトでこれまで7800件の相談に回答し、苦しむ人たちに手を差し伸べる活動を続けています。「死にたい」という気持ちを抱える人の多くは、他人に相談することに不安や抵抗があります。相談にこぎ着けたとしても、気持ちが前を向けるまでには息の長い伴走支援が必要です。相談しやすい場をつくり、受け手の育成に取り組む中田さんが求める社会の姿とは。
1º教善寺住職の中田三恵さんの活動についてお伝えいただき、ありがとうございます。中田さんの経験から傷ついた心を持つ人々に対して手を差し伸べる活動を続けている姿勢は素晴らしいですね。
「死にたい」という気持ちを抱える人々のほとんどは、他人に相談することに抵抗や不安を感じるものです。相談をすること自体がまだタブー視されがちであり、対話の場を提供することは非常に重要です。中田さんが行っている相談活動は、気持ちを打ち明ける場を提供し、人々が自分自身の苦しみを癒す助けとなっています。
しかし、一度の相談だけではなく、持続的なサポートが必要であることも認識しています。相談者が回復し、前向きな気持ちになるまで